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十朋亭

幕末の長州藩や志士たちを支えた豪商・萬代家の離れ座敷

 現在の下竪小路、および大殿大路一帯で醤油醸造を営んでいた萬代家は、三代目・利兵衛英備(ひでのぶ)によって最盛期を迎える。その財をもって、享和年間(1801~1804年)に離れ座敷を建て、完成時に同家に滞在していた大阪の儒学者・篠崎小竹に命名を依頼。萬代家の商号が亀屋であったことから、篠崎は中国の「易経」より「十朋之亀」の語を抜粋し「十朋亭」と名付けたといわれている。

 その後、5代利兵衛輔徳(すけのり)の代に山口へ藩庁が移転となる。山口での役人の宿舎不足に悩む藩の指定に応じて、輔徳は十朋亭を提供し志士たちを支え、若者に対しては特に親身になって世話したという。最初に周布政之助が入居、その後は久坂玄瑞や高杉晋作、伊藤博文、桂小五郎(後の木戸孝允)らが起居、出入りし、謀議の場、また束の間の休息の場となった。また、明治維新後には吉田松陰の兄・杉民治が隣接する建物で私塾を開いていたともある。

 なお、久坂が十朋亭において常用したといわれる湯呑みや桂らに宛てた手紙、伊藤・井上馨寄書の大杓子(いずれも山口市歴史民俗資料館所蔵)のほか、明治維新以降、輔徳に贈られた数多くの品々が現在に伝わっている。

所在地 山口市下堅小路112-1
電話番号 083-920-9220(大路ロビー)
入場時間 9:00~17:00(2018年秋まで公開休止中)
入場料金 無料
アクセス JR山陽本線四辻駅より徒歩約20分
定休日 公開休止中
駐車場 なし
  • トイレあり(大路ロビー ※火曜定休)